ロウリュとは?サウナのセルフロウリュのやり方と効果を解説

ロウリュとは、サウナの本場フィンランドでは欠かせない入浴法を言います。

熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、体感温度を上げることで発汗を促進。
血行促進や新陳代謝を高める効果が期待できます。

フィンランドでは「ロウリュにはサウナの魂あり」といわれるほど、重要なサウナ要素の一つ。
日本のサウナ施設でもロウリュ付きのサウナ室が増えており、その熱気と爽快感は日本人のサウナ魂も魅了しています。

この記事ではロウリュの効果や種類、セルフロウリュのやり方とマナーについてわかりやすく解説します。
ロウリュのやり方がわからないという方も、ぜひ参考にご覧ください♪

ロウリュとは?

ロウリュ?ロウリュウ?どっちが正解?

フィンランド語では「löyly」と書き、端的に言えばサウナストーブからあがる蒸気のことを意味します。
フィンランド語では通常、母音字が2つ続く場合に語尾を伸ばします。
löylyは最後がyの字1つだけで終わっているため、伸ばさずに「ロウリュ」が正しい発音です。

ロウリュとアウフグースの違い

▲チェコ「Sauna Central-Praha」/2023年6月13日撮影

 

ロウリュとよく混同されているのが「アウフグース」です。
結論からいうと、二つは異なる入浴法ですが、同じようなイメージを持たれている方も多いですよね。

それは日本で最初にアウフグースサービスを行うとき、言葉の伝わりやすさから、アウフグースを「ロウリュ」と命名して提供されたのが原因。
正しくは、熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させることがロウリュ
ロウリュによって発生した蒸気を、タオルやうちわで扇いで入浴者に熱風を送ることをアウフグースといいます。

また、ロウリュ(löyly)はフィンランドの言葉ですが、アウフグース(aufguss)はドイツ語で「注入」を意味します。
つまり、アウフグースはサウナの本場フィンランドではなく、ドイツ発祥の入浴法なのです。

サウナに関することは全てフィンランドに由来するものだと思われがちですが、実は、その国々特有の風習が取り入れられ発展しています。
日本でも、施設でのいちサービスだったアウフグースが、昨今では風を送る熱波師にファンが付くほどの盛り上がりをみせています。

アウフグースとは?意味・ロウリュとの違い・楽しみ方を解説

ロウリュの効果

ロウリュは蒸気を発生させて湿度を上げ、体感温度を上げることを目的に行います。

水は水蒸気になると一気に体積が大きくなり、肌に触れた蒸気が水滴になる時に熱が発生。
ロウリュを行うと熱い水蒸気がぶわっと広がり、私たちの身体に届くことで体感温度が上がる仕組みです。

旧来のドライサウナほど室内温度が高くなくても、熱い蒸気が発生することで深部体温が上がりやすく、発汗を促します

湿度が上がると?

湿度があることで呼吸しやすく、熱いサウナ室でもゆっくりとリラックスすることができます。
また、自分で行う場合は湿度や温度を調整でき、体調に合わせられるのも魅力です。

深部体温が上がると?

ロウリュがあるサウナは、旧来のドライサウナよりも深部体温を上げられるといわれています。
体の芯から温まることで血行が促進され、免疫力新陳代謝が上がり体質改善の効果なども期待できます。

発汗作用が高まると?

たくさん汗をかくことで、体内の不要な老廃物を排出するデトックス効果や、むくみを解消する効果も期待できます。
体の調子が整うと、自然とストレスや病気に対する抵抗力も強くなります。

ロウリュにアロマ水を利用すると?

アロマは「香り」が脳にダイレトに届くことで自律神経ホルモン感情を司る機能に直接働きかけ、不調を調整する効果があると言われています。
ロウリュにアロマ水を利用すると、香りの成分が肺や皮膚からも取り込まれ、素早く全身をめぐるため「香りの効能」を短時間で感じることができます。

ロウリュの種類と特徴

セルフロウリュ

フィンランドで主流とされているロウリュが、セルフロウリュ。
自分でサウナストーンに水をかけ、好きなタイミングで蒸気を発生させます。

セルフロウリュのやり方一つにも、個人それぞれのこだわりがあり性格が表れるといわれています。
同じサウナ室でも、ロウリュが行われるたびに違ったサウナを楽しめるのも魅力です。

オートロウリュ

オートロウリュとは、全自動タイプのロウリュシステムのことです。
一定の間隔で自動的にサウナストーンに水が流れ、蒸気を定期的に発生させることで、常にサウナ室のコンディションを良好に保ちます。
自動で行われるため、初心者の方でも気軽にロウリュを楽しむことができます。

新しいロウリュ

ロウリュの種類は主に上記2つに分けられますが、近年「アイスロウリュ」や「雪玉ロウリュ」など、新しいロウリュを実施しているサウナ施設が増えてきました。
水ではなく氷や雪をサウナストーンの上に置くことで、ゆっくりと蒸発するため、長い時間ロウリュを楽しむことができます。

ロウリュの良さが浸透し、その楽しみ方が追求されている今、さらに新しいロウリュの開発が期待されます。

セルフロウリュのやり方とマナー

 

セルフロウリュを行う場合は、以下の点にご注意ください。

  • セルフロウリュが可能か確認する
  • ロウリュをする前に、他の入浴者に許可を取る
  • 急な温度変化を起こさないよう、水の量に気をつける
  • 火傷しないよう、手や顔は蒸気が出るストーブから離して行う
  • アロマ水の場合はアレルギーに気をつける
  • 湿度も温度も下がるため、ロウリュ後すぐには退出しない

ロウリュを楽しむ際には、他の利用者と共に心地よいサウナ空間を作ることを心がけましょう。

ロウリュがあるサウナ、ないサウナがある理由

サウナの本場フィンランドでは、サウナの魂といわれているロウリュ。
ではなぜ、それほど重要なロウリュがない施設があるのでしょうか。

それは今まで日本に普及してきたサウナが、日本独自の形に変化されたものであることが要因です。
「ロウリュ」の部分が抜け落ちて伝わったのか、日本の気候のせいなのか。
導入された当初より日本のサウナはとにかく熱く、湿度も極端に低いドライサウナが一般的なサウナとして定着してきました。

サウナにとって重要なロウリュの概念が普及し、少しずつ湿度を保てる本場フィンランドに近いサウナ施設が増えてきたのはなんと2020年。
かなり最近になってからなのです。

もちろんドライサウナにもその良さがあり、肌がヒリつくような熱さや爽快感が大好きだという人もいます。
旧来のドライサウナもまだまだ多いですが、新しいサウナができたり、改善されたりと、近年サウナ施設は前向きな変化を遂げています。

ロウリュを実際に体験してみよう!

昨今、サウナの重要な要素とし認識されはじめたロウリュ。
今までの「熱い、苦しい、我慢」といったようなサウナの負のイメージを払拭し、「リフレッシュ、気持ちいい」という本来の魅力に着目され、サウナブームが起きているのはこのロウリュのおかげだと言えます。

しかし、日本ではロウリュがあるサウナ施設はまだ多くはありません。
特にストーブ故障に繋がる恐れがあることから、セルフロウリュ可能な施設は極端に少ないです。

サウナヨーガン福岡天神のパブリックサウナでは、オートロウリュとセルフロウリュの両方を体験することができます。
パワフルな熱さが自慢のサウナ室「溶岩 -Yogan-」ではオートロウリュを、音響にこだわったサウナ室「夜響 -Yakyo-」ではセルフロウリュをお楽しみください。
プライベートサウナ「緑 -Green-」でもセルフロウリュが可能です。
初心者の方でも周囲を気にせずロウリュを楽しめますのでぜひご利用ください♪

サウナ初心者の方も、これから始めようとされている方も、ご来店を心よりお待ちしております♪

LINE toypo