水風呂が苦手で入れない!克服するコツと入らなくてもいい理由
「サウナは好きだけど、水風呂は冷たすぎて入れない」
「水風呂に入ろうとすると、心臓がバクバクして怖い」
「苦手な水風呂を克服して、『ととのう』を体験してみたい」
私もサウナに通い始めた頃は、水風呂が大の苦手でした。
心臓が止まるんじゃないかという怖さから、サウナの後はぬるめのシャワーで汗を流していました。
その一方で、あの冷たさをもろともせず、気持ち良さそうに入っていくサウナーたち。
私はそれを横目で見ながら、「自分も水風呂に入れるようになりたい!」と強く願っていました。
その一心から試行錯誤を繰り返し、今では人並みに水風呂を楽しめるようになりました。
この記事では私の実体験も交えながら、苦手な水風呂を克服するコツをご紹介します。
水風呂なしでととのう方法もありますので、「どうしても水風呂に入れない」という方もぜひ最後までご覧ください♪
水風呂に入れない一番の理由
サウナーの誰もがみんな、最初は水風呂が苦手です。
初めてのサウナで、水風呂に平気で入れる人は、まあ見たことがありません。
みんな何らかのきっかけがあって、水風呂に入れるようになるのです。
なぜ水風呂に入れないのか、その一番の理由は「怖さ」にあると思います。
水風呂の水って、心臓が止まるんじゃないかと思うほど冷たく感じますよね。
身がキュッと締め付けられ、命の危険を感じるほど怖いという方も少なくないでしょう。
私も最初のうちは、水がちょっとかかるだけで「ひゃっ!」と大きめの声を漏らしてしまうほどでした。
でも実際には、一般的な水風呂の温度は16~18℃と、死ぬほど冷たいわけではありません。
「死ぬほど冷たい」と感じるのは、「水風呂=危険」という恐怖心があるからではないでしょうか。
その恐怖心は、水風呂に対する正しい知識を持つことで解決できます。
「水風呂は本来、安全に入れるものである」とわかった時、私は初めて水風呂に入ることができました。
水風呂に入れないのは、体が慣れる慣れないの前に、心理的なハードルが高いからです。
そのことに気付くことができれば、あなたも水風呂を克服できるかもしれません♪
水風呂を正しく恐れることが克服への第一歩
水風呂って、ほとんどすべての温浴施設にありますよね。
もし、水風呂が命に関わるほど危険なものであれば、そう簡単には設置できないはずです。
食中毒でレバ刺しが禁止されたように、水風呂にもあらゆる規制が入ることでしょう。
でもそうなっていないのは、私たちが水風呂を安全に気持ち良く利用してきたからです。
水風呂の温度はそれほど低くない
一般的な水風呂の温度は、16~18℃です。
これは飲料水として飲むと、少しぬるいと感じるぐらいの温度。
川の上流の水温は夏でも15℃以下であるところが多いのですが、足をつけるとひんやりして気持ち良いですよね。
16~18℃というのは、決して命に関わるほど冷たい水温ではないのです。
そうは言われても、水風呂はやっぱり「冷たい!」と感じますよね。
水風呂に慣れている人でも、入る時に「冷たい!」と感じるのは同じ。
それでも入れるのは、「水風呂が怖い」とは思っていないからです。
水風呂に入れない方はまず、「自分が思うほど冷たくはないんだ」と言い聞かせてみてください。
心のブレーキを解除することで、苦手な水風呂にチャレンジすることができます。
ヒートショックは確かに危険
水風呂で一番怖いと感じるのは、ヒートショックのリスクではないでしょうか。
ネット上にも多くの記事があるため、「サウナと水風呂は命の危険もあるのではないか」と不安を感じるのは無理もありません。
確かに急激な温度変化はヒートショックを起こすリスクがありますが、ヒートショックは冬場の自宅浴室内で起こることがほとんどです。
SNSで騒ぎになった「サウナで年間1万7000人が死亡」という情報も、引用元の記事には「2011年にヒートショックで約1万7000人が亡くなったとする研究もある」と記載されているのみで、サウナでの死亡者数ではありません。
水風呂での事故が大々的に報じられたこともありましたが、その事故はヒートショックではなく溺れたことが原因でした。
もちろん、80~100℃ものサウナ室から16~18℃の水風呂へ移動するのですから、ヒートショックの危険性は十分にあります。
特に心血管系に不安がある方は、水風呂もサウナも利用すべきではないでしょう。
健康な方であっても、ヒートショックのリスクがあると理解した上で、体調や安全性に十分気を配る必要があります。
ただし、過剰に恐れる必要はありません。
少なくとも私はサウナと水風呂で倒れたという人を見たことがありませんし、多くの方がそうではないでしょうか。
正しく恐れ、正しく入ることが、水風呂を克服するための第一歩です。
苦手な水風呂を克服するコツ
「水風呂はそこまで怖くない」と思えるようになったら、あとはチャレンジするのみです。
苦手な水風呂を克服して、気持ち良く入るコツを紹介しますので、ぜひ試してみてください♪
ぬるめの水風呂から挑戦する
一度乗れたらずっと乗れる自転車のように、水風呂も一度入れば、何度でも入れるようになります。
つまり、「水風呂に入れた!」という成功体験を一度でも得られれば、水風呂への苦手意識をなくすことができるのです。
水風呂の温度は、1℃変わるだけでも体感的にはかなり違います。
16℃と18℃では、18℃のほうが断然入りやすいです。
20℃以上の水風呂であれば、ぬるいと感じられることもあります。
まずは成功体験を作ることが大切ですので、水温の高い水風呂から挑戦してみましょう。
ただし、20℃以上の水風呂がある施設は少ないので、16℃の水風呂に入れるようになることが理想です。
20℃の水風呂に入れたら18℃、その次は16℃と、少しずつ低い温度に挑戦してみてください。
そのうち、シングルと呼ばれる10℃未満の水風呂にも入れるようになるかもしれませんよ♪
サウナで足までしっかり温める
基本的にサウナ室内は、上段の方が温度が高く、下段の方が温度が低くなります。
そのため、全身の温まり方にムラが生じ、頭は熱いのに、足元は熱くないという状態になりがちです。
足元が十分に温まっていないまま水風呂に入ろうとすると、やはり足が冷たく感じます。
水風呂は足から入りますので、いきなり「ひゃっ!」となってそれ以上は入れません。
サウナ室内が階段状になっているところでは、できるだけ上段に座るようにしましょう
一段上がるだけで、約10℃も温度が高くなるといわれています。
頭と足との高低差を小さくするために、「あぐら」や「体育座り」もオススメです。
足元が温まるまで耐えられないという方は、2回に分けてサウナ室に入るのもいいですよ。
シャワーで頭だけ冷まして、もう一度入り直すことで、全身の温度のムラがなくなります。
「サウナ→水風呂」ではなく、「サウナ→サウナ→水風呂」でもいいのです。
自分に合ったサウナの入り方を見つけましょう。
サウナで深部体温をしっかり上げる
そもそも足元だけでなく、体が十分に温まっていない場合もあります。
サウナではまず皮膚表面の体温が上がり、汗が流れ出てきますが、この時点ではまだ深部体温は上がっていません。
顔は熱いと感じても、体の芯までは温まっていないため、水風呂が冷たく感じてしまいます。
深部体温が上がっているかどうかは、脇の下に手を当てるとわかります。
体温計を脇に挟むのは、外部の温度の影響を受けにくく、体内の温度に近い部位だからです。
あと個人的に目安としているのは、二の腕から汗が出始めた時。
私の場合、頭→胸・背中→手首→前腕→二の腕の順に汗が出るので、二の腕から汗が出始めたら全身が温まったと判断して、サウナ室を出るようにしています。
大事なことは、時間や汗の量を目安としないことです。
もちろん無理も禁物で、しんどいと感じたらサウナ室を出ましょう。
体温の感じ方、サウナの入り方は人それぞれ。
自分なりの目安を見つけて、心地よく楽しむことが大切です。
ぬるめのシャワーで汗を流す
水風呂に入る前には、サウナでかいた汗を流すために「掛け水」をするのがマナーです。
しかし、これが最大の難関。
頭から水をかぶるのですから、足先から少しずつ水風呂に入るよりも「ひゃっ!」となります。
そもそも掛け水ができるなら、水風呂に入れないなんてことはないでしょう。
実を言うと私も、特に1セット目の水風呂の前は、シャワーで汗を流すことがあります。
それは体を慣らすためでもありますが、掛け水で「ひゃっ!」となるのが嫌だからです。
ぬるめの温度から始めて、シャワーの水を浴びながら段々と温度を下げていき、水風呂の温度に近づけることで、「はぁ~♪」と楽に体を慣らすことができます。
ゆっくりと温度を下げていくことでヒートショックのリスクも下げられますので、水風呂が苦手なうちはこの方法もオススメです。
息を吐きながら水風呂に入る
水風呂に入る前に大きく息を吸って、その息を止めたまま入ってはいませんか?
私も水風呂が苦手だった頃は息を吐かずに耐えていたのですが、実は息を止めたままだと、心臓への負担がかかりやすくなってしまうといわれています。
大きく息を吸うと肺がふくらみ、横隔膜が下がります。
下がった横隔膜によって腹部の血液が押し出され、心臓にたくさんの血液が戻り、心臓への負担が大きくなってしまいます。
水風呂に入ると血管が収縮するため、ただでさえ心臓への負担が大きい状態。
息を止めているとその負担がさらに大きくなるため、心臓がバクバクするのです。
息を吐きながら水風呂に入ると、横隔膜が上がるため、腹部から押し出される血液の量が減ります。
心臓への負担がかかりにくくなるため、息を止めるよりも楽に入ることができます。
さらに、息を吐きながら「気持ちいい~♪」と言って入ると、より楽になるとか。
私はやったことがありませんが、言霊というのはあると思いますので、恥ずかしくなければぜひ試してみてください♪
それでも水風呂に入れない時は
以上をすべて試しても水風呂に入れないという方は、いっそのこと水風呂を諦めましょう。
これは決してネガティブな意味で言っているのではなく、水風呂がどうしても苦手な方は、むしろ水風呂に入らない方がととのうと思うからです。
つらいことを我慢するばかりでは、ととのうどころか気持ち良くもありません。
ととのうという感覚は人それぞれ。
水風呂なしではととのわないなんてこともありませんのでご安心ください。
サウナの本場フィンランドでは水風呂がない
そもそもサウナの本場フィンランドには、水風呂があるサウナはほとんどありません。
近くに水辺があれば冷浴することもありますが、多くのフィンランド人は水風呂よりも外気浴を重視しています。
「サウナの後は水風呂が必須」というのは、日本人独自の考え方なのです。
また、「ととのう」という概念も、日本人独自のものです。
フィンランド人にとって、サウナの感じ方は人それぞれ。
それが日本では共通の決まり文句があると聞いて驚き、フィンランドの公共放送で「TOTONOU」という言葉が紹介されたとか。
サウナブームとともに広がった「ととのう」という概念は、同調圧力の強い日本人らしい発想なのかもしれません。
「水風呂に入れないのはもったいない」とか言われても、まったく気にする必要はないですよ。
水風呂なしでととのう方法
つい「ととのう」という言葉に縛られてしまいますが、要は心地よくリラックスできればいいわけです。
そのために水風呂が必須ということは決してありません。
極端な話、サウナでたくさん汗をかいて、シャワーで流すだけでも気持ち良くないですか?
体の中に溜まっていた悪いものが出たような気がして(医学的にはサウナで汗から出る毒素はほとんどないとされていますが)、これだけでもスッキリした気持ちになれます。
水風呂の水をタオルにかけて、ひんやりしたタオルを顔に当てるのも気持ち良いですよ。
私も水風呂が苦手だった頃は、これでクールダウンさせていました。
普通に気持ち良いので今でもよくやりますし、サウナの熱さから解放されてととのった感もあるのでオススメです。
もちろん、タオルを水風呂に直接浸けるのはマナー違反。
必ず掛け水でタオルを冷やしてくださいね。
外気浴ができればなお最高です。
水風呂がなくても外気浴があれば、極めて心地よい気持ちになれます。
サウナ室を出て、ぬるめのシャワーで汗を流し、水風呂の水で冷やしたタオルでクールダウンして、外気浴へと向かってみてください。
あくまで私の感覚ではありますが、これで水風呂に入った時とほとんど変わらない心地よさを味わうことができます。
水風呂が苦手な方はぜひ試してみてください♪
最高の屋上外気浴をお楽しみください
サウナヨーガン福岡天神は、平和台ホテル天神の最上階にございます。
ホテルの最上階という利点を生かして、屋上に広々とした外気浴スペースを準備中。
ととのい椅子にもこだわっておりますので、水風呂に入れない方でもきっとご満足いただけるかと思います。
※外気浴スペースは現在、福岡市からの許可待ちです。準備が整いましたら当ホームページやSNSで告知いたしますので、ぜひ最新情報をチェックしてください♪
プライベートサウナの水風呂は、氷を入れてお好みの水温に調整することができます。
「苦手な水風呂を克服したい」という方は、当店のプライベートサウナで試してみてはいかがでしょうか。
さらに、プライベートサウナにも外気浴スペースをご用意しております。
サウナも水風呂も外気浴も、自分の思いのままにお楽しみください。
サウナの後は、平和台ホテル天神でそのまま宿泊可能。
もちろん日帰り入浴もできますので、近隣の方もぜひお気軽にご利用くださいませ。
皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。