サウナの種類と特徴|乾式サウナと湿式サウナの違いと効果

ドロサウナの写真

今、日本は空前のサウナブーム。

ドラマやバラエティー、ニュース番組などにとりあげられ、サウナを目にする機会も増えてきました。

しかし、「サウナが流行っていることは知っていても、詳しいことはわからない」「どんなサウナに行ったらいいのだろう」という方も多いですよね。

何事も新しいことを始める時には、「不安」がつきものです。

この記事では、そんな方のためにサウナの種類についてわかりやすく説明していきます。

サウナの知識が少し身につくだけでも、最初の一歩のハードルが下がります。

いろんな種類があるサウナの中から、自分の目的や体調に合うものを見つけ、サウナの世界に挑戦してみてください♪

乾式サウナと湿式サウナの違い

サウナを大きく分類すると、まずこの二つに分けることができます。

一つは、ドライサウナ(乾式サウナ)。
温度が高く、湿度が低いサウナを言います。
日本に昔からあるサウナがこのドライサウナです。
室内が乾燥しているため、息苦しく感じることもありますが、ガッッとくる刺激的な熱さが特徴的です。
短時間で汗をかき、爽快にリフレッシュしたい方におすすめのサウナになります。

もう一つは、ウェットサウナ(湿式サウナ)。
ドライサウナに比べ温度が低いものが多く、湿度が高いサウナを言います。
熱いサウナ室でも潤いがあるため過ごしやすく、身体を芯から温めることができます。
温度が低いので初めての方でも比較的入りやすいサウナです。

それぞれに良さがあるため、「気持ちがいい」を前提にサウナのタイプを選んでみてください。

サウナの種類・特徴と効果

二つに分類されるサウナは、さらに温度と湿度の違いやサウナストーブの違いによって分類されます。

いくつかの種類がありますが、ここでは日本の施設で多く目にするものを解説していきます。

遠赤外線サウナ(ドライサウナ)

サウナの写真

ドライサウナのほとんどがこの遠赤外線サウナになります。
目に見えない電波に近い波長(遠赤外線)を人に当て、直接的に身体を温めます。

熱源には、立ち上がりが早くエネルギー効率が良いガスを利用。
実際には、遠赤外線の約20%の熱が周りの空気の加熱に使用され、残りの80%が体を温めることに使われています。
燃費が良いため、日本では最も多用されているサウナです。

一般的にサウナ室の温度は80℃~100℃、湿度は10%程度。
高温で湿度が低いため、呼吸がしにくく、皮膚や目などが乾燥しやすいという特徴がありますが、爽快感がありリフレッシュ効果が期待できます。
また短時間での血行促進が期待できるため、肉体疲労・肩こり・腰痛などの症状がある方におすすめです。

水風呂との相性が良く、温度差が激しいことから「あまみ(サウナ浴後に体に出る赤い斑点)」も比較的出やすいと言われています。

【関連記事】あまみとは?サウナで出るのは効果の証?消えない時は危険!

ミストサウナとスチームサウナ(ウェットサウナ)

ミストサウナの写真

ウェットサウナの代表格が、ミストサウナやスチームサウナになります。
温度は40℃~60℃と低めに設定され、湿度はほぼ100%。

温度が高くなくても、湿度が高いことで体感温度が上がりゆっくりと体温が上昇。
時間をかけて温まることで体の深部までしっかりと温まります。
また温かい蒸気に包まれることでリラクゼーション効果が高まり、心身のストレスを緩和。
湿度が高いため爽快感はありませんが、肌や髪を乾燥から守りながらサウナを楽しめるという特徴があります。
身体への負担も少ないため、子供や年配の方も安心して入りやすいサウナです。

ちなみに、ミストサウナでは、上部から細かい霧状の温水が噴霧され、スチームサウナでは、水を沸騰させて発生した蒸気が下部より噴き出します。同じようなものに捉えられがちですが、実は原理が全く異なるため、ぜひ両方とも体感してみてください。

【関連記事】ドライサウナとは?ミストサウナ・スチームサウナとの違い

塩サウナ(ウェットサウナ)

塩サウナの写真

サウナ室に置かれている塩を体に塗ってサウナ浴をします。
サウナ室内は、基本的に湿度が高く温度は50℃~60℃。

塩を肌にのせることで、皮膚表面の浸透圧が高くなり皮膚から汗を引き出すことができます。
同じ効果を利用したものが「バスソルト」です。
バスソルト同様、塩サウナも塩の効果によって短時間で楽に汗をかくことができます。

また、体にのせた塩は汗に溶け、「塩が溶けた汗」はタンパク質を溶かします。
毛穴の奥に詰まった皮脂、よごれ、皮下脂肪などを溶かしてかき出し、肌のターンオーバーを整えるなどの美容効果が期待できます。

塩を体に塗る際のポイントは、 少量を体にのせるように塗り、ゆっくり溶けるのを待つこと。
時間にして10分から15分ほどです。

初めての方、熱いのが苦手な方でも塩を使って効率よく汗をかくことができるサウナになっています。

【関連記事】高温サウナの魅力とは?100℃以上でも火傷しないのはなぜ?

フィンランド式サウナ

フィンランド式サウナの写真

一口にフィンランド式サウナといっても、その中にも種類がありますが、サウナストーブとサウナストーンがあるサウナを主にフィンランド式と言います。
サウナ室の温度は80℃~90℃、熱されたサウナストーンに水をかけ湿度を上げて発汗作用を高めます。

熱されたストーンに水をかけ蒸気を発生させることをロウリュといい、サウナの本場フィンランドでは欠かせないサウナ要素です。
このロウリュによって体が芯から温まり血行が促進され、免疫力・新陳代謝が上がると言われています。

【関連記事】ロウリュとは?ロウリュウとは違う?蒸気の効果とやり方を解説

薪サウナ

薪サウナの写真

フィンランド式サウナは、主に電気や薪ストーブで室内を温めます。
薪を使って温めるサウナが薪サウナです。

日本では便利さから電気サウナが一般的ですが、フィンランドでは今でも薪ストーブが多く使用されています。

薪サウナは炎が自然と空気の循環を起こすため、サウナ室内は常に新鮮な空気が保たれます。
室内が乾燥することがないため、薪サウナは優しく柔らかい熱が特徴的です。

スモークサウナ


フィンランド式サウナの原点と言われているのが、スモークサウナです。

煙突がないため、薪を燃やして発生した煙はサウナ室内に充満していきます。
そのため、サウナ室に入室できるのは、薪を燃やし始めてから7~8時間後。
全体を暖めるのに十分な薪を燃やしきり、対流した煙を壁などの隙間からすべて逃しきる必要があります。

膨大な時間とテクニックが必要ですが、しっかり暖まりきったサウナ室は、その後何時間ものあいだ、新たに薪をくべらずとも十分な保温状態が続きます。

サウナの中はスモーキーな香りがやさしく漂い、ピーク時でも熱すぎずリラックスできる空間になっています。

スモークサウナのロウリュは一味違い、何時間もかけて温められたサウナストーンによってとても重厚な蒸気が身体を包み込みます。

スモークサウナの写真
【関連記事】フィンランド式サウナが日本で増えている理由と本場との違い

その他のサウナ

他にも、仕様で分類されるサウナが多数あります。

聞いたことがないサウナもあるかと思いますが、より多くのサウナを楽しんで頂くためにいくつか簡単にご紹介させて頂きますね。

ボナサウナ

サウナ室のベンチの下にサウナヒーターが格納されているサウナを言います。
格納されていることで、室内を広々と使用することができます。
下にたまった冷たい空気を温め上部にあげるという熱の仕組みを生かし、対流熱によって体を温めます。

ケロサウナ

ケロという木材を使ったサウナがケロサウナです。
ケロとは、松の木が立ったまま枯れ、枝葉が全て落ちてから40年以上経ったものを言います。
1年で伐採できる量が限られているほど希少価値が高く、フィンランドでも珍しい木材です。
断熱性や保温性に優れ、ふわりと華やぐ甘い香りが特徴的です。

テントサウナ

耐熱性テントで場所を選ばず楽しめるサウナ。
自然を感じる本場フィンランドに近いサウナが体験できるとキャンプの一部としても注目を浴びています。
比較的リーズナブルで手軽に設営できるため、自宅で使用する人や屋外でテントサウナを楽しめる施設も増えてきました。

バレルサウナ

木製の樽型のサウナを言います。
円形になっていることでロウリュによる蒸気が循環しやすく、熱が均一に保たれます。
こじんまりしていますが、自宅や別荘などのパーソナルスペースでも本格的なサウナを楽しむことができます。
木ならではの香りや温かみのある肌さわりでリラックス効果も期待できます。

サウナの選び方

この記事で紹介しただけでも、サウナにはたくさんの種類があります。

まだサウナについて詳しくない方はさらに困惑してしまったかもしれません。

温度・湿度・ストーブで区別されても、実際にどのサウナに行ったらいいのか分かりませんよね。

そこで、おすすめの「初めてのサウナの選び方」をお伝えしたいと思います。

サウナ初心者のサウナの選び方

  1. 目的でサウナの種類を選ぶ
    まずは、サウナの種類を選びます。
    短時間で爽快に汗をかきたいのであればドライサウナ、美肌効果を主に得たいのであれば塩サウナ、本格的なサウナを味わいたいのであればフィンランド式サウナなど、「サウナに入ってどうなりたいのか」を考えて選んでみましょう。

  2. 何を重視するか考える
    サウナの種類を選んだあとは、施設に何を求めるか考えてみましょう。
    24時間営業しているところなのか、食事ができるのか、清潔感を優先するのかなど、自分が「これだけは譲れない」という条件を決めてください。

  3. サウナイキタイで検索
    最後に決めた内容で検索します。
    ここでおすすめしたいのがサウナ検索サイト「サウナイキタイ」です。掲載されているサウナの数は現在11972件。
    サウナの種類、タオルの有無、水質など非常に多くの条件で絞り込みができるため自分好みのサウナが見つかります。


上記で紹介したおすすめの選び方の他にも、まずは家の近くのサウナから入ってみるという手もあります。

色んなサウナを試していくうちに、自分に合った「ホームサウナ」がみつかるはずです。

より多くの人にサウナを知って好きになってもらいたい。

この思いを胸に、サウナヨーガン福岡天神はこれからもサウナ情報を発信していきます♪

この記事では「サウナの種類」について書きましたが、サウナに行く際には持っていくものについても重要ですよね。

以下の記事では「サウナの持ち物」について解説しています。ぜひ合わせて読んでみてください。

【関連記事】サウナの持ち物リスト|女性に必要なものと便利グッズも紹介
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