サウナは毎日入っても大丈夫?効果・デメリット・注意点を解説

サウナにハマると、毎日入りたくなるぐらい好きになりますよね。
実際に連日サウナに足を運ぶ方も少なくありません。
自宅にサウナを設置して、お風呂のような感覚で入浴している方も増えているようです。

結論から申しますと、毎日サウナに入ること自体は問題ありません。
ただし入り方を間違えると体への負担が大きくなり、健康被害やサウナ依存症のリスクを高めてしまいます。
そういったデメリットが気になって調べているうちに、この記事にたどりついた方も多いのではないでしょうか。

この記事では、サウナに毎日入る効果とデメリット、日常的にサウナを楽しむための注意点を解説します。

毎日サウナに入るフィンランド人は長生き?

↑フィンランドに現存する最古のサウナ「Rajaportin」にて / 2023年6月10日撮影

サウナの本場フィンランドには、なんと300万個ものサウナがあるといわれています。
フィンランドの人口は約555万人、世帯数は約277万ですので、一家に一つ以上のサウナがある計算です。
日本人が毎日お風呂に入るのと同じように、フィンランド人は日常的にサウナに入る習慣があります。

WHOの「World health statistics 2023」によると、フィンランド人の平均寿命は81.6歳。
世界一位の日本(84.3歳)よりは少し短いですが、世界平均を大きく上回る長寿の国です。
冬の寒さが厳しく日照時間も短いフィンランドで長生きする人が多いのは、毎日のサウナ習慣が理由の一つとして考えられています。

2015年に東フィンランド大学が発表した研究論文によると、サウナに入る頻度が高い人ほど死亡率が減少したとのこと。
42~60歳の男性2,315人を約20年にわたって追跡調査したところ、サウナに週4~7回入る男性は、サウナに週1回入る男性に比べて、心臓突然死のリスクが約63%も低いことが明らかになりました。
(参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25705824/

さらに同大学から2018年に発表された論文では、女性もサウナ浴の頻度が高いほど死亡率が下がることが報告されています。
53~74歳の男女1,688人を約15年にわたって追跡調査したところ、サウナに週4~7回入る人は、サウナに週1回入る人に比べて、心血管疾患による死亡リスクが約70%も低かったとのことです。
(参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30486813/

このような調査結果から、ほぼ毎日サウナに入る人の方が長生きするのではないかと考えられています。
しかし注意しないといけないのは、あくまでフィンランドでの調査結果であること。
フィンランドと日本とでは住んでいる環境も違えば、サウナの入り方も異なります。

無理をしなければサウナに毎日入っても大丈夫

日本では80~100℃の高温サウナが好まれますが、フィンランドのサウナ室内の平均温度は60~80℃。
フィンランド人にとっては熱さよりも心地よさが大切で、無理して長く入ることもありません。
フィンランドのサウナには12分計のような時計がなく、その日の気分や体調に合わせて、長く入る日もあれば5分で済ませる日もあります。
私たち日本人が、ゆっくり湯船に浸かる日もあればシャワーで済ませる日もあるのと同じような感じですね。

また、フィンランド人は水風呂に入らない人も多く、外気浴の時間を重視します。
気候環境の違いもありますが、少なくとも「水風呂に入らないとととのわない」という考えはないようです。
そもそもフィンランド人には「ととのう」という概念がなく、心地よくリラックスできればOK。
体にあまり負荷をかけることなく、日本人にとってのお風呂と同じような感覚でサウナを習慣化しているんですね。

このような無理をしない入り方であれば、サウナに毎日入っても大丈夫です。
熱いサウナと冷たい水風呂による極端な温度差は血圧を激しく変動させるため、体への負担が大きくなってしまいます。
毎日サウナを楽しむためには、「サウナ → 水風呂 → 外気浴」のセットを義務のように繰り返さないことが大切。
その日のコンディションに合わせて、サウナ室内にいる時間を短くしたり、水風呂をスキップしたりして、適度な入浴を心がけましょう。

サウナに毎日入ることで期待できる効果

サウナに毎日入ると痩せる?

サウナに入ると大量の汗をかくことから、痩せるのではないかと期待する声もあります。
確かに汗をかいた分だけ体重は減りますが、それはただ水分が失われただけ。
水を飲めばもとの体重に戻ってしまうため、サウナに1回入るだけで痩せることはありません。

ですが、サウナに毎日入ることで、痩せやすい体になる可能性はあります。
サウナに入ると血行が良くなり、新陳代謝が活発に。
体温が上がることでも基礎代謝がアップするため、日常的にサウナを習慣化することでダイエット効果を期待することはできそうです。

サウナで肌の保湿力がアップする?

汗をかくと肌の保湿力が高まるといわれています。
「水分が蒸発するのになぜ?」って思いますよね。
実際にサウナ浴では体内から多くの水分が蒸発しており、蒸発した水分量が平常に戻るまで2~3時間かかるそうです。

ところが、フィンランドで人気の自然派コスメ「LUMENE(ルメネ)」によると、肌の表面はサウナ浴から数時間たっても、通常よりしっとりしているとのこと。
汗に含まれる乳酸やナトリウムなどの保湿成分が皮膚膜にとどまることで、肌のバリア機能が強化されると考えられているのです。

また、血行が良くなることで顔色がよくなり、新陳代謝が活発になることで肌のターンオーバーが促進されるともいわれています。
これについては「サウナに入った後は肌の調子が良い」と、実感されている方も多いのではないでしょうか。
1回のサウナ浴では一時的な効果にすぎませんが、毎日サウナに入ることで美肌を維持する効果を期待できそうですね。

ストレス解消による健康効果に期待

サウナ浴にはさまざまな健康効果があるといわれています。
その一番の理由は、ストレスを解消できるからではないでしょうか。
体が疲れている時、イライラすることがあった時、悩みを抱えている時など、サウナに入るとスッキリしませんか?

「病は気から」といわれるように、ストレスは免疫に影響し、あらゆる不調をもたらします。
ストレスを抱えていると眠れなくなったり、寝ても疲れが取れなくなったり、集中力が落ちたりと、あらゆるパフォーマンスが低下しますよね。
そんな時はサウナに入って、心身の疲れを癒やしましょう。
ストレスを発散することで夜はよく眠れるようになり、昼はよく動けるようになります。

他にも自律神経を整えることによる冷え性の改善、汗腺の働きを促進することによる体臭の改善、体温上昇による免疫力アップなど、サウナには多くの健康効果が報告されています。
体にあまり負担をかけない入り方であれば、毎日のサウナは健康的な習慣です。

毎日サウナに入るデメリットと注意点

サウナ依存症のリスクに気をつけよう

サウナに毎日入ることであらゆる効果を期待できますが、入り方には注意が必要です。
日本ではフィンランドよりも高温のサウナが好まれ、水風呂との極端な温度差により「ととのう」と考える人も少なくありません。
熱いサウナと冷たい水風呂の温冷交代浴を毎日何回も繰り返していると、いつしかその温度差に慣れてしまい、もっと強い刺激を求めるようになります。
そうしているうちに普通のサウナでは満足できなくなってきたら、「サウナ依存症」の始まりです。

「サウナ → 水風呂 → 外気浴」の繰り返しは、自律神経を激しく刺激します。
本来は過酷な環境であるはずのサウナ室内で刺激を感じなくなるのは、自律神経が正常に働かなくなってしまうから。
そうなると日常生活でも刺激を感じにくくなってしまい、サウナに入らないとイライラしてしまうようになるのです。

サウナ依存症にならないためには、毎日極端な刺激を求めず、無理をしないことが大切。
その日の体調に合わせて、サウナに入る時間を短くしたり、水風呂をスキップしたりして、リラックスすることを目的に楽しみましょう。

お金や時間がもったいないと思わない

そうはいってもお金を払ってサウナに通う以上、サウナをたった5分で済ませたり、水風呂に入らなかったりするのはもったいないと感じてしまいますよね。
フィンランド人がそのような入り方もできるのは、自宅にサウナがあったり、気軽に入れる公衆浴場があったりと、サウナが日本よりも身近な存在だからです。

サウナは利用時間に応じて料金が変動する施設が多いです。
毎日サウナに通いたい方は、1時間のコースで入るのがいいでしょう。
1時間であれば「サウナ → 水風呂 → 外気浴」を何セットも繰り返す時間もないため、必然的に無理をしない入り方にもなります。
普段は1時間コースにして、たまに3時間やフリータイムでゆっくり楽しむのはいかがでしょうか。

また、早朝に割安で入れる施設もあります。
朝サウナはその日のパフォーマンスを上げるのに効果的。
体を目覚めさせ、脳をスッキリさせることで自然と気持ちが切り替わり、一日のスタートを気持ち良く切ることができますよ。
忙しいビジネスパーソンにこそ朝サウナがオススメです。

朝サウナの効果とデメリット!眠くならない入り方とは!?

とにかく無理をしない

繰り返しになりますが、極端な温冷刺激は血圧を激しく変動させ、体に大きな負担がかかります。
毎日サウナで無理をしていると、逆に疲れが取れにくくなったり、自律神経が乱れてしまったりと、健康被害のリスクを高めてしまいます。
時にはサウナを休むことも大切です。
私たち日本人の家にはお風呂がありますので、無理して毎日サウナに入る必要もありません。
好きな時に好きなだけ、適度にサウナを楽しみましょう。

毎日のスキマ時間にサウナをご利用いただけます

↑パブリックサウナ「溶岩 -Yogan-」

サウナヨーガン福岡天神のコンセプトは「スキマでサウナ」。
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LINE toypo